図録で楽しむ美術展

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美術館のショップで見かける図録。ずっしりと重くて展覧会の魅力が詰まったその本を買うか買わないか迷ったことのある人も少なくないでしょう。

私も展覧会を見た後のミュージアムショップでいつも迷っています。できることなら毎回図録を購入したいけどサイズも大きいし、後に予定がある時は持ち歩くには重すぎる。ですが最近の私は迷ったら図録を購入することにしています。行った展覧会を振り返ったり、行けなかった展覧会を図録で楽しんだり、自宅で手軽にアートに触れられるのも図録のいいところ。

今回は図録の楽しみ方について紹介していきます。

図録とは?

図録とは写真・絵画などの図を多く載せた記録や書物のことをいいます。美術館や博物館の図録はその展覧会のカタログのようなものです。

展示されていた作品はもちろん、展覧会でのキャプションよりさらに詳しい解説や、展覧会開催の経緯など展覧会に関する様々な情報がぎゅっと詰まったものです。ものによっては展覧会のテーマに沿って執筆された論文が掲載されているものもあり、作品や展覧会について理解を深めるのに役立ちます。

図録で展覧会を振り返る

美術館に行き、作品を鑑賞し終えてから会場のミュージアムショップで図録を購入するというのが一番多いパターンかと思います。図録を購入する理由は様々。例えば、私は展覧会の会場が混んでいてじっくりと作品を見ることができなかった時には必ず図録を購入しています。他にも展覧会の中で鑑賞して衝撃を受けた作品があったり、展覧会自体の内容・テーマが気に入った時だったりした時は購入をすることが多いです。

人気の展覧会ではどうしてもじっくりと一つの作品を見るのが難しい時もあり、そんな時は図録を購入して展覧会を思い出しながら読んでいます。図録がいくつか家にあると、忙しくてなかなか美術館に行けない……でもアートに触れたい!という時に家の中で少しアートに浸れるのも嬉しいポイントです。

展覧会に行った後、少し時間が経ってから図録を見ているとそれまであまり気にならなかった作品が気になることも。展覧会の時のみならず、そのあともじっくりと楽しむことができます。

行けなかった展覧会を図録で楽しむ

行きたいと思っている展覧会でも、どうしてもスケジュールが合わず会期中に行くことができないということも。私は地方に住んでいるため東京や大阪で開催されている展覧会に行きたいと思っても難しいことが多いです。

そんな時は図録で楽しんでみてはいかがでしょうか?

グッズは会場内のショップのみでの販売でも図録はオンラインショップで購入できるということも増えてきました。会場で図録を購入するか迷って買わなかったという方や購入したいけど重くて大きな図録の持ち帰りに困るという方には便利なオンラインショップ。スケジュールが合わなくていけなかった展覧会の図録をオンラインショップで購入して自宅で楽しむのも良いものです。

2024年1月27日〜4月7日東京都美術館で開催の『印象派モネからアメリカへ−ウスター美術館所蔵−』の展覧会に行った知人が図録をプレゼントしてくれました。今のところこちらの展覧会には行くことができない予定のためとても嬉しいプレゼントでした。

今まで行ったことのない展覧会の図録を手にすることがなかったのですがこれがなかなか面白い。冒頭のページからじっくりと読み進めています。展覧会に行っていたらさらっとしか見なかっただろうなという作品の解説もじっくりと読み、行かなかったからこその楽しみ方をしています。もちろん実際に作品を見られるという経験に勝るものはないと思っているのですが、どうしても行けない時はこんな風に楽しむことも良いかもしれないと新しい発見をしました。

最近では公式音声ガイドがスマートホンアプリで配信されていることあるので、こちらを聴きながら図録を読めばより展覧会の雰囲気が楽しめそうです。

おわりに

美術館好きな方はきっと一度は、購入してみようかな?と迷ったことがある図録。気に入った展覧会が見つかったらぜひ購入してみていただきたいです。作品はもちろん、展覧会に携わった方々の思いがたっぷりと詰まった一冊をじっくりと読んでいるともう一度観にいこうかなときっと思ってしまいます。

図録を購入したことがある方はぜひそれぞれの楽しみ方を教えてください。

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